最近は温暖化による気候変動のせいか春先から台風が来ることもめずらしくなくなりましたが、やはりこれからが本格的!?な台風シーズン。そこでLCC(格安航空会社)で台風に遭遇するとどうなるか、予習をしておきましょう。基本的におさえておきたいのは、ほとんどケアがないということです。欠航の連絡が来る、あるいは空港で欠航を知る。自社の後続便があれば振り替えてくれることもあるようですが、満席が続いていれば取れる便は3日後になることさえあります。たいてい3日も待ってはいられませんから他社の、すなわち大手航空会社のフライトを自分で手当てします。その運賃はLCCの倍以上になることも。重要な点は他社便や地上交通機関の手配など全部自分でしなければいけないこと、場合によっては宿泊費用などもかかってしまうこと、そして費用的な補償はないので、欠航したLCCの払い戻し分と、新しくかかったすべての費用の差額はすべて持ち出しになる、ということです。つまり泣きっ面に蜂的なシチュエーションに投げ出されるわけです。LCCはスケジュール通り飛んでいる限りたしかに「格安」なのですが、ひとたび混乱があると思ったより高い買い物になることもある、と言えますね。先日国土交通省から発表された今年度第一四半期(4-6月)におけるLCC4社の平均欠航率は1.54%。100便飛んで2便に満たない欠航率を高いと見るか、低いと見るか。判断するのは乗客である皆さんです。