このところ悪天候が続き、少し前には観測史上初の雪、との報道もあった沖縄だが、
「日本でいちばん早い桜」と言われる今帰仁城跡の琉球寒緋桜(カンヒザクラ)が
間もなく見ごろを迎える。
今帰仁城は琉球王国成立前の14世紀頃に本島北部に割拠した北山王
の居城であったとされる。2000年に首里城などとともに「琉球王国のグスク及び
関連遺産群」としてユネスコの世界文化遺産に登録された。城内の桜はおよそ
600本とそれほど多くはないが濃いピンク色に咲くカンヒザクラは本土のソメイヨシノ
などとは異なる風情で、やはり南国の花を思わせるものである。